美雨の部屋へようこそ

世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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つる薔薇の美しい古都チェスターはローマの”城砦”が語源

つる薔薇の美しい古都チェスターはローマの”城砦”が語源


大好きな街、チェスター。
留学でお世話になった街でもあります。

町の起源は紀元前にさかのぼり、ローマ軍がウエールズの部族を制するためにこの地に砦を築いたことからついた名前です。古くはチェスターは陣砦を意味する言葉でした。長きにわたるウェールズの攻勢にそなえ、城壁はより長くそしてより強化されていきました。

チェスター・カセドラル(大)
チェスター大聖堂(カセドラル)



その後も、バイキングやウィリアム征服王の侵略を経て、17世紀の清教徒(ピューリタン)革命で街と城壁は無残に破壊されますが、18世紀にみごとに修復され、美しいチュダー王朝の街並みに生まれ変わります。
かつては街の南側を流れるディー川:River Deeに港を持ち、商業都市としても栄えていました。近世以後は近隣のリヴァプールやマンチェスターが台頭してきて取って代わられてしまいましたが、そんな大産業都市に囲まれて、チェスターは古代ローマと中世の街並みを伝える静けさをたたえています。



チェスター 古いローマの城塞都市
チェスター 古いローマの城塞都市



イギリスはどの街も薔薇の庭が美しく、薔薇を愛する人でいっぱいですが、ここチェスターの街で幾度もみかけたピンクと黄色いつる薔薇はなぜか忘れる事ができません。手塩にかけて育てたガーデンローズとはまた違った自然の強さと奥ゆかしさを醸し出すつる薔薇がこんなにも美しいと感じたのは、この街の本質とも通じる何かがこの薔薇にあるからかもしれません。そんなつるバラのどこより美しい街チェスターを、今回日記に綴っておこうと思います。



れんがを這う黄色のバラ
れんがを這う黄色のバラ



古いローマの城壁に囲まれたチェスターですが、市街は中世から近世にかけての街並みがそのまま見られ、黒い木の格子に縁取られたチューダー朝様式の建築が美しいです。
中世の街そのもののようなチェスター市街の中心に、シンボリックな白壁に黒い木組みの有名な家があり、その二階部分の回廊はなんとショッピングアーケイドになっています。古いものを大切に残そうとする英国人の精神は、この街にも色濃くあらわれていますが、その名も「ザ・ロウズ」と知って思わずほっこり。偶然なのでしょうが”THE ROWS”という響きがroseとも韻を踏むように共鳴して、薔薇の街にふさわしい香りを添えている気がした美雨でした。



チェスター チェダー王朝式の街並み
チェスター チェダー王朝式の街並みと、二階回廊アーケード、ロウズ



さて、もうひとつのチェスターのシンボル、チェスター大聖堂(カテドラル)です。ここは聖なる祈りの中心地なのです。ローマとサクソン、そしてノルマンのせめぎあったチェスターの歴史にふさわしく、聖バーバラを祀ったサクソン教会の跡地に立つ1092年に修道院として再建され、ノルマン式の教会が建てられました。その後も12世紀から手が加えられ、250年の歳月をかけて今の形に完成しました。北側の翼廊やクロイスター(四角い回廊)は12世紀当時の姿のままですが、そこに住む人と祈りに来る人の姿は変わり、カテドラル内部にはみやげ品や本屋などのコーナーが設けられていました。




カテドラルのばら窓
カテドラルで買ったバラのしおり
チェスターのカテドラルのしおり



上のしおりはもうボロボロで紐はすりきれてしまっています。On duty(仕事のフライト中)に誕生日を迎え、自分にちっちゃなご褒美のつもりで買った、懐かしいバラの香りのするしおりでした。
これは捨てられません。チェスターの思い出と共に、ずっとレギュラー選手で幾冊の本にいだかれてきた、これからもいだかれるであろう、大切な読書の友でもあるのです。

書いてある詩が好き。
何という詩人が書いたのかもわからない、ひっそりとカテドラルの土産屋の片隅で出会う人を待っていたような、ちっちゃな薔薇の花びらの詩。


The years fall gently from thee,

love..as petals,

when the blossom's done..

I gather each one tenderly...

and save the petals,

one by one.

I place each each one within my heart

and very slowly,one by one...

the petals from a rose again...

forever sweet,

forever young.


すてきな薔薇の花びらを心に溜めていくメッセージ。
花びらの一枚一枚が、誕生日ごとの永遠にSweetで永遠にYoungな心の中のしおりなのでしょう。

聖なるカテドラルの片隅のしおりにも、チェスターのつる薔薇はかぐわしく薫っていました。




美雨

つるバラ
つる薔薇以外のカテドラルの住民、リス
カテドラルに住むリス



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  • 2017.08/08 14:38分 
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  • 2017.08/08 11:26分 
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  • 2017.08/06 23:50分 
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  • 2017.08/06 16:58分 
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  • 2017.08/05 08:34分 
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  • 2017.08/05 07:11分 
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NoTitle 

MIUMIU 美雨さん今日もおはよう御座います。

2017.08/04 06:57のコメントは僕です。
すみません名前入れ忘れたようです(汗)

きっと女性も同じですね。
僕もだいぶそのトゲで刺されました(笑)

だーい
  • posted by だーい 
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  • 2017.08/05 06:44分 
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名無し(?)さま 

こんにちは。
名無しさんは、もしかしたら、だーいさん??かな?

エクステリアのお仕事をなさってらっしゃるのかな?バラに苦しめられるとは、よほどの繁り具合だったのでは^^

わたしも去年から薔薇を植え始めましたが、よく咲いてくれたのは嬉しいのですが、トゲに何度も刺されました。
やはりバラって痛いです(苦笑)
美しい花にはトゲがあるのは、女性もバラも同じなんでしょうか?(笑)
  • posted by MIUMIU 美雨 
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  • 2017.08/04 13:00分 
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NoTitle 

MIUMIU 美雨さんおはよう御座います。

先日、仕事でバラに散々苦しめられました(笑)
もうバラは見たくもない!って思ってましたが、終わってみると、やはりバラは良いもだと思いますね。今から秋バラの芳醇な香りが楽しみです。
それにしても城壁とバラ、なんとも写真栄えする画ですね。これぞイギリスって感じがしますね (^^)
  • posted by 名無しさん 
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  • 2017.08/04 06:57分 
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  • 2017.08/03 13:12分 
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  • 2017.08/02 21:28分 
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ショーンさま 

ショーンさん、こんにちは。
イギリスはどこより青春の思い出がいっぱいつまった地です。

> マンチェスターとリバプールはよく知ってます

リバプールは私も何度も行きました。
当時も、サッカーで有名でしたよ、ビートルズもこの州から出ていますし。^^
マンチェスターもそうですが、chesterはcastleの語源になった古い言葉ですよね、chesterがつく町は、どこもローマ時代の城壁や遺構が残っているので散策すると楽しいですね^^
いつも素敵なコメントありがとうございます。
  • posted by MIUMIU 美雨 
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  • 2017.08/02 16:10分 
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てかと様 

てかとさん、こちらでははじめまして^^
ご訪問とコメントありがとうございます。

たしかに、石造りの家と木造建築とでは比較にならないかもですね^^
イギリスというか、ヨーロッパは石の文化なので、何千年前の石組みの家が当たり前のように残っていたり、ずっと人が住んでいたりするので驚きですよね。日本のような木造建築は数百年もてば立派なものではないでしょうか。
でも、ここチェスターに残るチュダー朝の建築物は、煉瓦と木造と漆喰で作られているので、結構古い木材を見ることができ、木のぬくもりが感じられて、日本人の自分にとってはすごくしっくりきますね。^^
  • posted by MIUMIU 美雨 
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  • 2017.08/02 16:05分 
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アリスさま 

こんにちは。
こちらこそ、拙い記事を楽しんでいただき、ありがとうございます。

> キレイな建築物に、レンガを這う黄色のバラ・・・。
> 実物を見たら感激しそうな光景ですね。

バラは好きな花の一つですが、イングリッシュローズはやはり本家のイギリスでこそ
その美しさを輝かせているように感じます。
とくに、レンガにはうツル薔薇の美しさは、絶品ですね。
小さいおうちの小さいお庭にも、バラがあふれるほどに植わっていて、この国の人のバラ好きには圧倒されます(笑
  • posted by MIUMIU 美雨 
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  • 2017.08/02 15:58分 
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  • 2017.08/01 07:54分 
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NoTitle 

ショーンです
美雨さんは英国に留学されていたんですね
それがチェスターですか、英国は渡航歴がありません
マンチェスターとリバプールはよく知ってます
ってもピンキーとフェラスの歌としてですが・・
改めて今、聞きながらコメント書いてます
あぁ、懐かしい、ラジオで聞いていた懐かしい青春です

明日の記事で白鬚神社のことを書いています
ちょっと調べるほどにどんどんワクワクが広がりました
一読いただけたら幸いです
  • posted by ショーン 
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  • 2017.07/31 23:41分 
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NoTitle 

西洋の街並みやお城の外見は面白いですね
石造りレンガ屋根とか日本ではまず見かけませんしね
遊園地にいるみたいです
うちの家にはふすまや障子がありますので、
対極的な作りと言えるでしょうか
日本とやかく地震が多いから石造りだと木っ端みじんというのも、
あるでしょうけど、ロマンを感じますね。
古いものがそのまま残っている、いいですねぇ
  • posted by てかと 
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  • 2017.07/31 16:53分 
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NoTitle 

こんにちは。

いつも美雨さんのブログを、拝見しながら世界を旅
してます✈
キレイな建築物に、レンガを這う黄色のバラ・・・。
実物を見たら感激しそうな光景ですね。

心を込めて応援ポチです。
  • posted by アリス 
  • URL 
  • 2017.07/31 15:01分 
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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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