美雨の部屋へようこそ

世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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空とぶ聖母マリアとロシオの祭

CAのつぶや記 宙を飛ぶ聖母マリアとロシオの祭り スペイン編

普段は閑散としたロシオの村が、一躍ブランカ・パロマの聖母でにぎわうようになった奇跡

ロシオの祭

BGMにぜひ♪Que viva España
https://www.youtube.com/watch?v=VSPtHIO8yQw
↑巡礼といえど、こんな感じでエスパニョ~ラたちは歌い、踊りまくるのです。
Y,Viva Españaの部分をみんなで歌いましょう♪ 考えず、感じましょう❤

ロシオ祭りの幌馬車巡礼
La Romería del Rocío,La Blanca Paloma


夏のはじめ、アンダルシアにはロシオの祭りが廻ってくる。

14世紀の初めこと、湿地帯ちかくロシオの森に狩人が通りかかったときのこと。一本の大きな木のほこらに、幼いイエスを抱いた微笑むマリア像を見つけた。 自分の村へ持ち帰ろうと上着にくるんで、疲れた狩人は森の中で寝てしまった。目覚めると母子像が消えていた。見つけた木のところに戻ってみると、母子像はそこに戻っていた。マリア像を置いて休もうとすると不思議なことにマリア像は空を飛び、もとあった木のほこらに戻ってしまう。何度か試したが、やはり同じことだった。なんとか村の衆と教会に持って行って納めたのだが、翌日見にいくと消えてしまっている。そしてやはり見つかった場所に戻っていた。
聖母様はきっとこの地がお気に入りなのだろう、村の衆は持ち帰る事をあきらめ、その木の回りに聖堂を建てる事にした。それが、ロシオ巡礼の目的地である現在の教会となったという。



木版画
木版画

ロシオの馬車巡礼
ロシオの馬車巡礼




そして現在、年に一度、聖堂の外へお出ましになるマリア像に逢うためスペイン中から100万以上もの人々が馬車や牛車にゆられてそのエル・ロシオ村へやってくる。
この祭りを“ロシオの巡礼祭”マリアの像の名前を“ブランカパロマ”といい、お祭の間、ブランカパロマに触れることのできた人は、その1年幸せに暮らせるといわれている。

しかしながら、母子像が奉られている教会がある聖地ロシオは、普段は閑散としたゴーストタウンのようだ。年に一度だけ、巡礼に訪れる100万人を収容する宿舎も閑散としていて、なんとも極端である。

ロシオの祭は、カトリックでいう「聖霊降臨祭」(ペンテコスオス)に向け、この日に合わせ巡礼が行われる。セビーリャから西のウエルバ街道に向かって70km以上離れた、アルモンテのロシオ村の教会まで往復1週間かけて巡礼に出かけるというもので、アンダルシアはもとより、スペイン中から巡礼団が押し寄せてくる。

ちなみにロシオ巡礼はRomeria del Rocioという。
牛車や馬を率いて、途中は幌馬車やテントで野宿をする巡礼者。女たちはフラメンコ衣装を着て歌いながら長い道のりをゆっくりと歩いていく。こうした信徒団の数は100を数え、アンダルシアの津々浦々からやってくる巡礼者は、毎年延べ100万人を超えるという。

中には遠いカディスから、ジブラルタルの向こうからやってくる巡礼者も少なくない。数あるスペインの祭の中でも驚異的な祭だ。



El Rocio, una romeria de Andalucia




ロシオ巡礼の服装は、もとは普段着でひたすらロシオを目指す巡礼だったが、粋なアンダルシア人たちは、20世紀になると、男性は基本の服装は乗馬服に、女性はフェリア・デ・アブリル(春祭り)で使うフラメンコの衣装を使うようになったという。

この季節・・・初夏の汗ばむ陽ざしは強く、皆、長旅で一様に疲れているものの、歌い踊る元気だけはは残っている。セビリャーナスと同じリズムでロシオの歌を歌い続けて道中のつれづれや疲れを慰めたり景気づける。

自分が巡礼の渦中にあるとロシオの祭礼の俯瞰画像は撮れないが、良い画像が見つかったので記録用にアップしておこう。
祭の明け方、ロシオの村で教会に納められている聖母像ブランカ・パロマの御輿を担いで回る。これがクライマックスで、夜中から明け方、さらに昼過ぎまで続く。聖母への信仰は異常なほどに熱狂的で、その渦中にいないと、とても雰囲気を伝えることはできない。
小さな子供が、蟻の群れのような何千もの頭上を手渡しで送られ、聖母子像に触れさせる。健康と長寿を授けてもらうためだ。宗教とお祭りに熱狂するのはどこでも同じで、日本でも東北のねぶた祭、信州・諏訪の御柱祭り、秩父夜祭など、人が死ぬような熱狂的な奇祭があるが、多神教と違ってほぼ九割九部カトリック信者のスペイン人のイエスと聖母に向かう情熱たるや、狂気と言える側面がある。やはり信仰と狂気は紙一重なのか。



romeria de el rocio狂乱の場



スペインでは4世紀ごろから聖母マリア信仰が盛んになるが、後ウマイヤ朝イスラムの支配を受けることになる。それでも、人々は聖母信仰を密かに続けていた。そして、13世紀レコンキスタの最中、聖母像(Blanca Paloma)が発見されたロシオ村は、一躍奇跡の村となったのだ。

古今問わず、スペインの人々は本当にマリアが好きだ。聖母信仰に関して書くと、また一つの長いテーマになってしまうので、ここでは敢えて述べないが、キリスト教ではなく、いっそのこと「マリア教」と名前を変えた方がわかりやすいのではないかと思ってしまうのは不遜だろうか。

けれど、すべてが画一化に向かうグローバリゼーションの波が浸透している現代生活の中で、こうしたフォルクローレの伝統が脈々と残っているのは頼もしいことだと思う。若い世代や子供の姿も多く見られ、次の世代にもきっと受け継がれていくことだろう。
そうあってほしい。




美雨



子供をなんとかマリア神輿に触れさせようと必死の親たち
ブランカ・パロマ
子供に神のご守護を願うのはどこの国の親も同じなんですね^^


❤読んでくれてありがとうね❤
フェネラリーフェの中庭 お姉ちゃんと
Granada de Andalucia



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Comment

べぇべぇべぇさま 

こんばんは^^
今回もコメントありがとうございます<(_ _)>
日本のお祭は、たしかに観光要素というか、信仰ヌキにした風物詩イベントみたいな要素が多いですが、やはりマリア信仰を母体として生きる人々は、マリアさまのお祭は、彼らの原点であり命そのもの、みたいなものがありますね。

太古の昔、祭(祀り)とは神がかりを求めての儀式だったと思うのですが、いまもまだこうした日常をかけ離れたをもとめて本当に狂気のような情熱があってこそ、神は動かれるのかもしれませんね。それは、古今東西共通した1厘がある気がします。
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2016.07/04 18:28分 
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だーいさま 

だーいさん、こちらでははじめまして^^
優しいコメントありがとうございます。
スペインのお祭は、情熱とパワーはんぱないですね!
もう、ルナティックというか・・・何があっても、お祭りだけは絶対欠かせない、彼らの原動力みたいな・・・
やはりマリアさま命!のカトリック教徒ならではのパッションですね。

  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2016.07/04 18:22分 
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べぇべぇべぇ 

僕はカトリックの歴史に疎いので、そのロシオ巡礼ですか?そのようなマリア祭があるのは初めて知りました。
写真で拝見しましたが、その迫力、ホンモノのお祭りですね。
おっしゃる通り信仰と狂気は紙一重のモノがありまして、やはり信仰の力は素晴らしいです。

シンジラレナ~イではなく、信じなければここにいられないでしょう。

日本のお祭りはねぷたでも御柱祭でもやはり観光的要素で人が集まってますので、巡礼と比べるレベルではありません。
グローバリゼーションが世界を治めないよう、次の世代にこのような伝統が残りますよう、我々世代がキチンと生きなくてないけないと、ちょっと自らが襟を正さなくてはいけないと思いました。
  • posted by べぇべぇべぇ 
  • URL 
  • 2016.07/04 17:35分 
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yokoさま 

こんばんは。
出かけていて、お返事遅くなり申し訳ありませんでした。
こちらこそ、ご訪問とコメントありがとうございます。^^

これからも、宜しくお願いします。(#^.^#)
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2016.07/04 00:19分 
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こんにちは!! 

この間は、コメントを頂き有難うございましたm(__)m

マリア様、素敵です!!
色々と勉強になりました。

これからも、宜しくお願いします!!
  • posted by Yuko 
  • URL 
  • 2016.07/03 17:41分 
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  •  
  • 2016.07/02 23:33分 
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  • 2016.07/02 21:24分 
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  • 2016.07/02 07:06分 
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NoTitle 

MIUMIU 美雨 さま

素敵なブログですね!
楽しく拝見させて頂きました♪
スペインのお祭り、さぞかし情熱的なんでしょうね~

またお邪魔させて頂きます!
  • posted by だーい 
  • URL 
  • 2016.07/01 06:36分 
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  • posted by  
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  • 2016.06/30 14:07分 
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かえるママさま 

カトリック教徒は、聖母マリアなしには一日も生きれない位マリアが好きですよね。
聖母マリアって別に神様じゃないのに、カトリックではキリストよりも俄然マリアを信仰しているのが不思議です。
聖母マリアを前面に押し出して布教すれば、日本でもキリスト教が流行ると思うのって私だけでしょうか。なんといっても、日本の神道の頂点にある神様は女神のアマテラスであるし、そのみたまをマリアさまと同一視する神秘学者もいる位です。
南欧では、黒人マリア説があり、本当にブラックマリア像が祀られてたりしますが、日本だとイエローマリアになるのでしょうか。(笑)

アヴェマリア、このハープバージョン大好きです。
ママさまにお送りします^^
https://www.youtube.com/watch?v=ddo7BO6CaOUす。
  • posted by MIUMIU 美雨 
  • URL 
  • 2016.06/29 22:52分 
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  • 2016.06/28 08:36分 
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こんばんは 

「聖母マリア信仰」とても自然な流れに感じられますね。
確かに「マリア教」と言われるのも納得です。
スペインは美雨さんにとてもお似合いです。^^
最後の写真、美雨さんですね?
とても非の打ち所がないほど美しくて素敵です。
美雨さんがマリア様に見えました。

すごい偶然ですが、ちょうどBGMに「アヴェマリア」がかかってました。(youtubeのミックスリストを聴いてたのです。)
  • posted by かえるママ21 
  • URL 
  • 2016.06/27 23:33分 
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  •  
  • 2016.06/26 23:46分 
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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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