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世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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イエスと聖書の風景はいま3 ヴィア・ドロローサと死海写本の洞窟クムラン

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イエスと聖書の風景はいま 3 
   ~ ヴィア・ドロローサと死海写本の洞窟クムラン ~
 


イエスと聖書の風景はいま ナザレ  http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-784.html
イエスと聖書の風景はいま2 ガリラヤ湖 http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-786.html

via dolorasa



とうとう聖地エルサレムに到着しました。
そうです。手柄を焦らず、じわりじわりと搦め手から本丸攻めの戦略でした。(笑)
そうでないと、見るべきものが見えなくなってしまいそうで。
ナザレやガリラヤを見ないうちに、エルサレムを見てしまうことは、推理小説を結末から読んでしまうことと似ています。

修道院のシスターが教えてくれた現地人が利用している10人相乗りのワゴン車でナザレから約2時間。途中ヨルダン川に沿った国道90号線を走るので、とても景色がよく、あとで気がつくと、これはイエスと弟子たちがエルサレムへ赴いたと思われるルートだと気付き、さりげないシスターの温かい配慮を感じました。

エルサレムも山上都市だったのですね...なぜか周囲を山に囲まれた平坦地と思い込んでいたのですが、想像とはかなり地形が違っていました。泊まったホテルは、家並みが密集する迷路のような旧市街の賑やかなスークの真っ只中。屋上から見えるパノラマ風景は素晴らしく、殊にマグレブのアッザーンが響き渡る夕暮れ時は至福の時です。



エルサレム旧市街



さっそく、イエスがゴルゴダへの道を歩んだ「ヴィア・ドロローサ」を辿って、聖墳墓教会を参拝しました。幾層にも重なった歴史の重力をひしひしと感じさせる街です。見どころが多いので、エルサレムだけでも数日かかります。
ヴィア・ドロローサというと、聖歌を思い出す人も少なくないでしょう。
とりわけ、かのホセ・カレーラスの闘病復帰後、合唱隊を率いて各地を回り、マイクでソロを歌ったと言う、あのヴィア・ドロローサを思い浮かべる人は多いんじゃないかな。
余談ですが、こちらはラテンアメリカでは有名なメドレーのようですが、6年前の来日時も全く同じ企画ヴィア・ドロローサで、大好評を博しました。そのときはカレーラスはマイクは使わずで、流石、大御所のプライドを感じさせました。
カレーラスが闘病後宗教的な要素のレパートリーに着手するようになったのも、何かそんなスピリチュアルな体験があったからかもしれないですね。

ヴィア・ドロローサ・・・文字通り、悲しみの道。理不尽な捌きによって、イエスが十字架をかつい歩いた苦難の道です。キリスト教の信者でなくても、あの道を歩けば、きっと感じるものがあると思います。アラブ人の土産屋がビッシリと軒を連ねているスークの喧騒の真っ只中を、壁に印されている地点を辿りながら、私は毎日のように何度も歩いていました。たしかに心を揺さぶられるものがあります。



ホセ・カレーラス ラ・ドロローサ La roca fria del calvario - Jose Carreras in concertより
http://www.youtube.com/watch?v=nbyutD16xR8
via dolorasa.2
ヴィアドロローサでの祈り
ヴィアドロローサでの祈り



三日後の朝、起きると天気が良かったので、思いきってエリコ(ジェリコ)を経由し、クムランに行くことに決めました。 しかし、公共バスはなく、タクシをチャーターすることに。なぜなら、エリコはパレスチナ自治区でアラブ人の町。イスラエルのバスは入れないという事情があるからです。
クムラン・・・そうです。かの死海文書が発見されたクムランの遺跡・・・壺に入って、2千年眠っていたという文書・・・ロマンをかきたてずにおきません。紀元前100年頃に書かれたという巻物が、1947年に羊飼いの少年によって岩に掘られた洞穴から発見されたという所です。
願い叶って、ドライバーに頼んで「死海写本」で有名なクムランの遺跡を見ました。
岸壁をよじ登ることは不可能なので、遺跡から谷を挟んで遠目で見るわけですが、今回は300mmの望遠レンズを友人から借りて食い入るように眺めました。 それでも涙が出る迫力です。来てよかった・・・。

死海の向こう岸に真近に見えるヨルダン。この地にもイスラエルとアラブ世界を取り巻く複雑な国際情勢を如実に感じさせられました。
夕方は旧市街の散策で行った「嘆きの壁」、黒服に正装したユダヤ人たちが壁に向かって祈っています。

モーゼも辿った険しいトレイル。
出エジプトにも遡るユダヤ人たちの軌跡も同時に辿ることが出来るのはイスラエル詣でのもう一つの醍醐味です。旧約聖書と新約聖書、ふたつに跨る旅は、我ながら感無量です。
そういえばエジプトの王や王妃たちのミイラ棺も(死者の谷とは別の)、高い岩山の塞がれた洞窟から近代になって発見された事件がありました。この死海写本より更に1000年長い間お眠りになっていたはず。山羊飼いが高い岩の裂け目に嵌った一匹のヤギを助けだそうとして偶然見つけた秘密の洞窟。何体かはメトロポリタンミュージアムに納められている筈です。
洞窟って、ミステリアスだけれどどこかロマンがありますよね。



死海文書とはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E6%B5%B7%E6%96%87%E6%9B%B8
死海文書
クムランの岩山
クムランの岩山
羊飼いが発見したという死海文書の壺が隠されていた岩山の洞窟
死海文書が発見された窪み



さて、意外と知られていない事実ですが、エルサレム博物館に展示されている中で、本物の死海写本は僅か一枚だけ。あとはすべてコピーとのことです。二千年以上の歳月を生き延びてきた文書ですから、通常の空気に触れたままにしておけば、さらに損傷が進むのは当然なので、仕方がないのでしょうね。

クムラン含め、世界最古の都市といわれるエリコの周辺一帯は、イエスのエピソードもさることながら、遥か以前のモーゼにまで遡る話の舞台となっている土地柄でもあります。
洞窟からお宝発見の話題で、話がエジプトにも飛びましたが、なるほど思い起こせば、クムランはルクソールの王家の谷の岩山の風景とよく似ています。おそらくこのあたりには、まだ発掘されずに眠っている貴重な古代の証があるに違いありません。
本当にそんな気がします。

不思議なことに、こうした発見をするのは、決まって羊飼いなのですね。人類の文化に貢献するために、羊飼いにでもなりますか。(笑)

ガリラヤ地方の緑豊かな麗しい風景とは対極にある、不毛の荒野と峻厳な断崖絶壁・・・
それはそのまま、イエスがエルサレムで遭遇する試練と過酷な運命を告げるプレリュードのようでした。




美雨


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Author:MIUMIU 美雨
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