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世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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NHK大河ドラマ 八重の桜 31回 「離縁のわけ」 あらすじ、感想

[八重の桜] ブログ村キーワード


大河ドラマ 八重の桜 第31回「離縁のわけ」

最新の回のあらすじ&感想はこちらをクリック(「八重の桜」各話あらすじ&感想)
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html
ある粘着ストーカーから、陰湿なイヤガラセを受けています。
「八重の桜28回」感想を、こちらにアップしました。

31話視聴率は15.2% 「行ってきらんしょ!」と京都へ旅立つ覚馬を見送ってから、早9年。さまざまな苦難を乗り越えてきた うらに届いたのは、覚馬に内縁の妻と娘がいるという知らせ、そして八重には尚之助からの離縁状。愛ゆえの男の意地・女の意地が交錯する31話、戦争の招いたさまざまな悲しみのかたちが浮き彫りに・・・

NHK総合20:00~20:45 八重の桜HP http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
八重30A
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA
八重30C


第31話あらすじ
斗南藩設立から一年が過ぎた明治4(1871)年2月、米沢の八重(綾瀬はるか)のもとに、尚之助(長谷川博己)から離縁状が届く。鶴ヶ城開城の際、女がいると叫んで八重を逃がした尚之助のこと、何か深刻なわけがあって、離婚を言い出したのだろうと、うらが励ますが 八重にしてみれば話してもらわなければ全く解らない。「苦労してるなら、一緒に苦労してえ・・・それが夫婦だべ!?」八重は悲しく、歯がゆかった。
八重の懸念通り尚之助はやっかいな問題に巻き込まれていた。米不足の斗南藩のために奔走し、デンマーク商人との米の取引の約定を結んだが仲介人が金を持ち逃げし、藩に米が入らぬばかりか、デンマーク商人から詐欺で訴えられたのだ。裁判は4年に及ぶという。
 一方、山川大蔵は名を浩と改め、貧しい藩のかじ取りに努めていたが、会津よりずっと厳しい冬の寒さと、不毛で予定石高の1/4もない斗南藩は食料不足になり、死者の数は増すばかり。藩士達の不満は頂点に達していた。寒風が吹きすさぶ日、斉藤一は雪原で朦朧としているをユキ助け家に運び込む。そこには時尾がおり、ユキは生きて巡り合えたことに涙する。斉藤は時尾の家族と暮らしていた。しかしユキは斉藤が新撰組と知っただけで、会津がこんな境遇に追い込まれたのは、京都での新選組の暴走が 長州の恨みを買うことになったせいだ、とこぼす。皆が、苦しさの恨みをぶつける相手をみつけていたのだ。

東京の岩倉邸では新政府樹立の立て役者である西郷、大久保、木戸らが集まって、戦による逼迫した財政のために廃藩置県に踏み切ろうとしていた。政府が地方を治めることで財政を握る、これはすなわち武士の終焉を意味していた。 新政府の思惑をよそに浩(大蔵)や広沢は斗南藩の発展をかけ海洋事業に力を注ぐが時化(しけ)で工事は進まない。そこにもってきて、尚之助が被告となった裁判の書状が届けられる。取り調べで、尚之助が斗南は無関係、自分の一存でやったことと主張したため、その真偽を問い合わせてきたのだ。浩らが真実を明らかにして藩が三千両もの負債を抱えることになれば、ただでさえ貧困にあえぐ斗南藩の民たちは皆のたれ死んでしまう・・・浩は心を鬼にし、断腸の思いで「わが藩は無関係」と返答する。
しかし同年七月、ついに新政府から諸藩に廃藩置県の通達がなされ、斗南藩は二年半でその命を終えることになる。藩も武士もなくなり、会津藩の心を支えてきた薩長への報復すらかなわなくなってしまったのだ。会津藩士達は無念の思いに涙する。
 そんななか、八重たちのもとに兄・覚馬(西島秀俊)の使いが訪ねてくる。覚馬が京都で生きていることを知り、安堵する佐久(風吹ジュン)とうら(長谷川京子)。覚馬は、遷都により衰えつつある京都の復興のため顧問として迎えられたという。しかし喜びもつかの間、覚馬に内縁の妻と娘がいるということが判明し、うらは愕然とし、八重は激怒する。
それからふた月、女たちは身のふり方を決め、八重は尚之助との離縁を承諾し、母と峰をつれ京都へ、そしてうらは覚馬と離別を決め、最愛の娘みねを八重に託すのだった。
ひと月後の十月、八重たちは京都の覚馬邸につくが、深々と頭を下げ八重達を出迎えたのは若く美しい妻・時栄であった。覚馬が不自由な目と体で這うように八重たちの元にやってきて、会津と家族を守れなかった不甲斐なさを詫びると、母と八重、家族の間でたちまち涙があふれ出す。

・・・ということで、次回は第32話「兄の見取り図」です。



第31話ぷち・ギャラリー

<待っていた尚之助からの手紙>

八重30B
しかし、届いた文は 離縁状
八重3101
困っているんなら教えて欲しい・・苦労してんならわだしも苦労してぇ。それが夫婦だべ!?
八重3102
尚之助様は勝手だ・・・

<時尾と暮らし始めた斉藤一>

ゆき「新選組の人!?長州が会津をここまで憎むのは新選組がやり過ぎたからだって聞いた
八重3103
時尾「そうでねぇ!斉藤様たちは会津のために命かけて働いてくれた、最後の最後まで」
盛之助「まことです!今もこうして・・・」斉藤一「かまわぬ!」
八重3104
時尾の祖母「情けねぇ・・みな生きるのが辛くて恨みぶつける相手探してんだ」

<岩倉邸に集まる新政府閣僚たち>

西郷「こん廃藩置県、万が一失敗じゃったときは全員腹を斬る覚悟でおってくいやんせぃ。」
八重3105
「武家の世に幕を引くっちゅうとはそいほど重かこつぅごはんで。」

<会津のための穀物の先物取引で詐欺に遭い、一身に罪を被る尚之助>

藩命ではございません。これはすべて私の一存にて執り行ったことにございます。
八重3106

<浩(大蔵)、断腸の思いの決断>

かかわりねぇ・・斗南藩はこの一件一切あずかり知らんと返答せよ!
八重3107
広沢「にしは川崎殿を見捨てるおつもりか?それではあまりに・・!!」
八重3108
浩「鬼だ! 鬼だ、俺は・・・」

<離縁のわけ2 覚馬生存の報せにわきたつ家族だが・・・>

あんつぁまは生きてんのがし?
八重3110
どなたか・・おいでなのかし?身の回りの世話はだ誰が?
八重3111
新しい妻と子の存在を知り・・・
八重3112
覚馬にもらった赤い櫛をはずす うら
戦争前から、覚馬を献身的に支えてきた時栄だが・・・
八重30D 覚馬には新しい妻が

<離縁のわけ3 廃藩置県後 梶原の苦しみ>

わだすは・・・別れたくありません!わだすは梶原平間さまの妻にごぜぇます!
八重3113
無理言うな・・・俺はもう抜け殻だ!大蔵どの、二葉と虎千代のことを頼む!!

<別れのとき>

道中どうかご無事で・・!
八重3114
いやだ!おっかさまが行かねぇなら、わだすもいかねぇ!
八重3115
何度も言ってきかせたべ?みねは、おとっつぁまのところへ行かねばなんねぇ
みね・・おっかさまの宝物だ
八重3116
覚馬からもらった櫛を・・・

<京の覚馬宅に到着した八重たち>

覚馬「八重か? 母上、みねもいんのか?」
八重3117
佐久「みねも一緒だ!」
母上・・申し訳ごぜぇません!こんな体になっちまって探すことも迎えに行くこともできなかった
八重3118
覚馬!おお、生きててよがった・・ああ・・よがった!!滝の涙
あんつぁま~、よがった、よがった・・・!
八重3119
うっ、うっ、ううう・・・・・・・



八重の桜、こんなところが好き!感想&雑記

「戦のあとに、もっとつらい目にあうなんて」

ユキの言葉が痛烈に響く、戦のあとの戦。
戦とは、命を奪うだけでなく、男女の赤い糸さえ切り裂いてしまう魔物のよう。
憎み合っているわけでない・・・互いを思いやる気持ちしかないのに、何故・・・!?
「幾、久しく」と誓ったはずの睦まじい三組の夫婦の別れが、やってきました。

別れの本当の理由を知らない、ある意味もっとも幸せで、もっとも不幸な八重。
身も心も抜け殻になるまで、いくさに夫の魂を食いちぎられてしまった二葉。
そして、待って待って待ち続け、涙が枯れるまで待ち続けた うらさん。

生きてると、知らないほうがよかった・・・彼女は、そう思ったかもしれない。
夫を、二度失ったうらさん。

籠城戦で戦って、戦後は米沢でくいぶちのために戦って、
今度は京で、愛人と夫の寵を競う戦いをするなんて――もう、うらには戦う気力は残っていなかったろう。

華やかな予告編や特別編を見ると、みやびな京編・八重のニューライフや覚馬の成功を語るべきなのでしょうが、その成功の陰にどれだけ涙を流したかしれない、会津妻うらさんとみねとのラストをみて、いままだ滂沱と涙が頬をつたう・・・今日は思いっきり、うらさんについて語ってみたい。

うらの悩み苦しむ姿を見て、「ひまわり」という名作映画を思い出しました。
初めて見た子供のころはただ車窓に映ったひまわりが奇麗だったという印象だけで、まったく良いと思わなかったのに、一昨年だったかBSで再放映され、今日の八重の桜を見ていたら、いてもたってもいられなくなり、又その録画を見てしまいました。

ざっと要約すると
イタリアの地方で平和にに暮らしていた夫婦がいて、その夫(マルチェロヤンニ)がソビエトに戦争に行き7年間生死がわからない。ソビエトからの敗走中、雪の原野で疲れ歩けなくなったのが最後の目撃情報。きっと生きててくれると信じて妻(ソフィアローレン)は待って待って待ち続ける。戦後、何年も経って、とうとう自らソビエトに探しに行くと、夫は命を救ってくれた若い女と夫婦になっていた。悲嘆にくれてイタリアに帰った妻のことが気になり、今度はイタリアに夫が訪ねてみると、妻は二度とよりを戻せない身の上となっていた・・・
ソビエトの大平原、夏の日差しを燦々と浴びて輝くひまわりの下には、イタリア兵、ドイツ兵、ソ連兵の亡骸(なきがら)が埋まっているという。
イタリアからモスクワへと、万感の思いを胸に去って行く彼を見おくるこのホームは、何年か前に、やはり彼女が戦場へおもむく若き夫を見送った、あのホームだった。


ソフィアローレンの気丈な美しさ。
戦争に翻弄される悲劇に、はかなくも美しいメロディが染み込んでいく。

戦争によって引き裂かれた夫を演じるマストロヤンニが覚馬とどこか重なります。雪の原野で死にかけているのを助けられたら、そして故郷へいつ帰れるのかわからなかったら、誰しもとにかく生きる道を模索するのではないかと。
また、ソビエト妻のリュドミラ・サベーリエワはどこか時栄を思わせ、純真で美しく、献身的に夫に尽くす姿が共感を誘います。
この夫にも、ソビエトの妻にもついつい肩入れしてしまうのです。
そして無名戦士達の墓であるひまわりの中を、夫の生存を信じて探すソフィア・ローレンの姿がうらとかぶって、号泣でした。

あの切なさ、どうしようもなさ・・・胸が締め付けられる思いは「ひまわり」も「八重の桜」も同様ですね。
戦争をきっかけに一度狂ってしまった運命の歯車はそのまま回り続けてしまうのか?
画面いっぱいに広がる哀しいほど美しいひまわり畑が圧倒的。
それぞれが懸命に生きようとし、かつ愛し合ってもいるのに 、人生として「ひとり」を選択しなければならない圧倒的な切なさ。

なお悪いことに、この作品には、悪い奴ってのが出てこないのです。
「戦争」以外は・・・。

今日のユキのように、恨みをぶつける相手さえいない、怒りのやりどころのない切なさが、視聴者の心にも染み入るのと同時に、天国のように美しいあのひまわり畑の映像・・・戦争は残酷。その残骸に咲くひまわりの逞しさが痛くもまぶしい。

最近は幸福になるのが当然で、自分の意に沿わないことが一寸でもあれば不満を嘆く風潮ばかりが目立ちます。自分も含め・・・。けれど、現実の世界では努力しなければ幸福は得られないもので、それも簡単なものでないことを知るためにも、このような社会のひずみがもたらす苦しみのあることを知る映画やドラマも必要なのではないか、と思えるこの頃です。

ドラマ視聴者の中には、泥臭く悲惨な籠城戦を忌み、待ってましたと華やかでこぎれいな京都編にとびつく人もいるでしょう。 けれども、戦争の爪痕と、えぐられた心の悲しみに蓋をし ――眼をそむけてはならない本質を無視して、銃から学問という武器に新しい世を切り開くハンサムウーマンとなってゆく八重を語ることは決して出来ません。
彼女は会津の「ジャンヌ・ダルク」という称号を持っていますが、それは単にスペンサー銃を担いで新政府軍と戦った強い女だからなどではありません。希望を持って自分の信じる道をどこまでも貫き通した八重だからこそ、時代が彼女に味方し、草分けの女性だけが受けとることが出来る、「日本のナイチンゲール」、「ハンサムウーマン」と称号を増やしていくのです。

銃からペンへ・・・八重は近代女性の先駆者となっていったのは、何もかも失った人間の痛みがわかるからこそ――戦争の敗者だったからこそ成しえた いさおし、と思うのは、自分だけでしょうか。


「ひまわり」のED I Girasoli (Sunflower:1970) Ending Scene  
http://www.youtube.com/watch?v=wbU-a99giUg&feature=player_embedded
※このラストの、夫を送り出すソフィア・ローレンの涙が、うらと重なります。

ひまわり4
戦争でロシアに行く夫と、ふたりの妻をめぐる運命を描く「ひまわり」





  八重の桜かるとⅠ 覚馬と時栄 
          ~徳冨蘆花の自伝小説「黒い眼と茶色の目」のこと~


※ネタバレ駄目な人遠慮下さい
『八重の桜』で、もうおなじみ、谷村美月さん演じる小田時栄。山本覚馬(西島秀俊)の後妻となる女性ですが、二人の間に生まれた娘が、後に徳冨蘆花が恋する久栄です。久栄は徳冨蘆花の自伝小説「黒い眼と茶色の目」のヒロインのモデルとなった女性。蘆花と久栄の恋は結局実らないのですが、そこには新島襄や八重が絡んでいたようです。
今年の春、熊本近代文学館でも特別展が開催されたという徳冨蘆花の「黒い眼と茶色の目」は、覚馬や八重の京都での後半生を、断片的にでも印象深く伝えているようです。


黒い眼と茶色の目


釈放後、山本覚馬は京都府の顧問に抜擢されます。幽閉中に書いた山本覚馬建白(管見)が認められたからですが、その後も覚馬は長州藩出身の槇村正直と荒廃した京都の産業復興に力を入れる事になります。八重たち家族が覚馬をたよって上洛した頃、覚馬は44才、時栄は18才になっていました。
覚馬は1年間にわたる幽閉中に完全に失明したうえ、脊髄を痛めて足を悪くしており、時栄は山本覚馬の目となり足となって、山本覚馬を支えていました。
「山本覚馬伝」でも、小田時栄は「かつて先生を危難からかくまい、木戸孝允の妻松女(木戸松子)と並び称させられた女で、常に先生の座臥身体を助けた」と評価されています。
このとき、妹の山本八重は26歳なので、覚馬は妹よりも若い愛人と暮らしていたことになりますね。1871(明治4年)、時栄は18歳で山本覚馬の娘となる小田久栄(おだ・ひさえ)を出産します。
そして、覚馬の妻、山本うらが身を引き会津に残ったため覚馬はうらと離婚し、正式に小田時栄と結婚することになりました。


覚馬と時栄の娘・久栄               母・時栄役の谷村美月さん
小田久栄    時栄さん


小田時栄の娘・小田久栄
この記述は新島襄の教え子であり徳富蘇峰の弟でもあった、後の小説家、徳富蘆花(健次郎)が小説に書き残したものであり事実だったかどうか確証はないものの、そのことが山本家のお家騒動へと発展することになります。
覚馬の再婚後10年余りが経過し覚馬50才後半、時栄30才のときでした。
 同志社英学校に在席した徳富健次郎(徳冨蘆花)の自伝的小説「黒い眼と茶色の目」によると、山本家では次のような事件が起きたといいます。

1885(明治18)年、妻の時栄の体調が悪いため、覚馬は医師ジョン・カッティング・ベリーに往診を頼みます。時栄の診察を終えた医師ジョン・カッティング・ベリーは、帰りがけに玄関から奥に向かって「おめでとう。もう5ヶ月です」と告げました。しかし、奥でこれを聞いた山本覚馬が「身に覚えが無い」と言い出したため、妻・山本時栄の不倫が発覚し、山本一族の間で騒ぎになりました。聞きただしたところどうも相手は山本家が将来養子にと思い会津から呼び寄せ同志社へ入学させ山本家にも出入りしていた青年でした。
しかし、覚馬にしてみればその頃失明に加え、足も不自由になっており、いわば不具者の身で時栄に対し負い目があり、クリスチャンとして洗礼も受けていたことから、時栄を許すことにしたのです。それで事は穏便に収まるかに見えたのですが、そこは八重のこと、「臭い物に蓋をしては行けない。全てを明らかにする」と妥協を許しません、時栄を問い詰めたあげく、「ならぬものはならぬ」で家から追い出し、明治19年には覚馬と離婚する事態となりました。
時栄の相手は、会津出身で同志社英学校に通っていた望月興三朗の弟だとされていますが、徳富健次郎の創作だという説もあり、この騒動は、後世も「山本家に起きた”一寸むつかしい事”として伝えられています。




  八重の桜かるとⅡ 尚之助と八重の、愛のゆくえ

八重と尚之助


新島襄が出現し、運命の輪が大きく回り始めました。今、風前の灯のように最後の光彩を放っている、ハセヒロさん扮する尚之助。運命は変えられないにしても、八重の生き方に共感してきた視聴者の心配事は、尚之助の行く末だと思いますが、皆さんいかがでしょう。八重は京都で新島襄と再婚するので、尚之助とは別れてしまうのはわかりきっているのですが、身も心も会津の人となり、こんなにも会津に尽くし、山本家に尽くし、八重を愛し支えた夫の尚之助がどうして離婚という道を辿ったのか、美雨も気にならずにいられませんでした。
しかし最近になって、戊辰戦争あとの八重の消息や尚之助のあらたな足取りや書簡記録が(八重の桜効果でしょうか?)あちこちから見つかって、本当の別れの理由、その愛の深さを思い知る記録が、脚本を構成する方々の手元に続々と届いたといいます。 さすがは近代、負け戦の常で焼失してしまった筈の記録が残っていて、こうして善意ある人々から届くと言うのも、ふたりの愛の真実の力かもしれませんね。
そこで、尚之助の行く末に関する、山本むつみさんのシナリオの方向性&インタビューを、あらためて美雨ブログでも紹介してみます。

尚之助は、資料が殆ど見当たらなかった人の筆頭です。以前は籠城戦のあと会津を捨てトンズラしたという俗説までありましたが、そんなはずはありません。ドラマをご覧になっている方はお解りだと思いますが、八重と庄之助は互いに尊敬しあう、実に仲睦まじい夫婦であったと思います。演じているお二人の初々しい夫婦らしさが、私も大好きなんです。お似合いの二人が別れてしまうなんて可哀そうという声を、しばしばいただくのですが、二人がどんな形で別れを決断したとしても、すべてはお互いを思いやる気持ちからのことです。
by 山本むつみ 脚本家が語る『八重の桜」より抜粋 



                           八重の米沢への出稼ぎ判明を報じる新聞
尚之助新郎姿    ふたりのその後
                            豊岡市にある尚之助の供養碑
尚之助に関するレビュー、こちらも参照
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1055.html

今まで殆ど知られなかった川崎夫婦の戦後の足取りが、少しずつ詳しく解り始めているなか、尚之助&八重伝説エピソードの内容を、解説本からダイジェストしてみました。中には、会津戦争後、離れ離れになった八重と尚之助が4年後に東京で再会を果たしている、という夢のような(?)エピソードも。実話でないかもしれせんが、二人の間には、男女の壁を超えて互いを敬い合う、同志のような思い遣りがあった気がします。

         <八重のおもしろエピソード集より>

会津戦争で自宅を失った八重は、戊辰戦争前に尚之助に師事し砲術修行しいていた内藤新一郎の助けで、一時、彼の米沢宅に寄宿し、出稼ぎをしていました。尚之助はこんなふうに八重が生きるための人脈のパイプを残してくれていたのですね。尚之助自身は、他の会津藩士同様、猪苗代を経て、東京で謹慎、放免された後は、会津藩士たちが移住させられた斗南藩におもむき、困窮する会津の移住者のための米の調達に尽力します。しかし、尚之助は仲介業者の詐欺に遭い、罪もないのにその責任を一身に背負います。そのため外国商人から訴えられ、東京に送られてしまいます。いっさい「会津藩は無関係」とし、罪をかぶろうと覚悟します。

ここまではれっきとした史実ですが、この後、こうであってほしい、という逸話も。
(産経新聞出版NIKKO MOOK八重の桜)

さて、尚之助のもとに、何も知らずに八重と覚馬が訪ねてきたというエピソード。このときの尚之助は見るも無残に痩せこけ、会津戦争で大砲隊を指揮していた面影はありませんでした。そんな尚之助に、覚馬は「京都の復興に力を貸してほしい」と頼み、八重も「京都で暮らしましょう」と頼みます。しかし、裁判があるため東京を離れられない尚之助は、「塾で勉強を教えている子供達を置いていけないから」とうそぶき、裁判のことはおくびにも出さずに、八重たちの申し出を断ってしまいます。じっさいの尚之助は、斗南藩から給料を貰っておらず、裁判所から支給されるわずかな金で生活をしていたため、医者にもかかれず、食事にも困る生活をしていました。その二年後、尚之助は心労から肺炎を患い、病死します。奇しくも八重が新島襄と婚約した年でした。

猪苗代の別れのあと、邂逅はあったのか無かったのか、棚上げにするとしても
まるで、会津ゆくすえと八重の未来のしあわせを見守るように、身一つ犠牲にすればいいことじゃないか、とばかりの潔い男の人生・・・最後に八重を見送った尚之助の眼には、一点の曇りもなかったことでしょう。

愛しているからこその別れ・・・
人間であればこそ、そんな別れもまた、あるのでしょうね。






※コメントはこちらにお願いします。(#^.^#)まとめてありますm(__)m
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1060.html#comments

「八重の桜」各話あらすじ&感想
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html



尚之助のブランド純米酒みっけ♪生まれ故郷、但馬・出石にて
尚之助のブランド純米酒みっけ♪あの傑作と同じカバーでびっくらだなし♪
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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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